2010年4月
テレビ
 発達

●十人十色の発達
入園・進級おめでとうございます。
子どもが日々成長する力は、大人には考えられないすごいパワーがあります。何もできない泣くだけの赤ちゃんが、小学校に入る頃には体が大きくなり、お話もできて元気一杯走り回り、字を読んだり絵を描いたり・・・と、大きく成長します。そんなお子さんの成長は保護者の皆さんにとって、とても嬉しいことでしょう。
しかし、育児書や兄弟姉妹、他の同年齢のお友達と比較してしまい、 少しでもできないことがあると、「この子は他の子に比べて劣っている」と感じていませんか?
お子さんによって発達のスピードは様々であり、一人ひとり違う個性があり、それぞれに得意・不得意があります。同じような発達スピードや性格の子どもはいないのです。ですから、 育児書や他の子どもを見て知識を養うのは必要ですが、「○○ちゃんはできるのに、何でできないの?」などと比較することは、お子さんの心を傷つけるだけです。

●その子の発達と個性を見つめる
お子さんの発達を見守るのには、他との比較でなく、その子自身の過去と比べてみましょう。そうすると「1年前は話せなかったのに、今はこんなにおしゃべりになった」「わがままばかり言っていたのに、弟の面倒をよく見てくれる」など、お子さんの成長が愛おしく感じることでしょう。そして、「いっぱい走れるね。すごいね」「一人でボタンがとめれたね」などと、その気持ちをお子さんに伝えていきましょう。
早く発達する子も、のんびり発達する子も、それぞれのペースで大きな成長を遂げます。その子自身の個性を大切にし、温かく見守っていきましょう。

大宅保育園 園長 山手重信

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