2009年5月
遊び
 年齢別 発達を促す遊び

●遊びは学び
子どもにとって、遊びは生活そのものであり、想像・創造力や知的好奇心・運動能力・協調性を育むなど、いろいろな能力が発達する学びの場でもあります。そして、遊びに欠かせないのがおもちゃです。子どもの年齢や発達に応じたおもちゃは何かを知り、子どもにとって最適の遊びの環境づくりをしていきましょう。

●年齢別 おすすめの遊び・おもちゃ
★0歳児‥‥月齢に合ったおもちゃを工夫することが大切です。
目がまだはっきり見えない時期は、音・肌触り・噛む感触がよいものを選びましょう。
目が見えるようになってきたら、手でつかめる物、吊りおもちゃ、にぎにぎ、歯がためなど、目と手の働きが同時にできる物がいいでしょう。
座れるようになったら、起き上がりこぼし、動いて音の出る物、握りやすい物、引っ張り出して遊べる物など、寝返りやハイハイを促す物が必要になります。
ハイハイがはじまると、積み木、フェルトボール、ブロックなど、手足を十分使わせる物がいいでしょう。
伝い歩きがはじまると、手押し車やダンボール箱などを押して、足を鍛えるようにしましょう。

★1歳児‥‥歩行の完成、言語の発生が大きな課題であり、どちらにも効果的なものがお散歩です。
基本的な運動機能を促す物として、車やボール遊び、滑り台、砂場遊びなどがよいでしょう。

★2歳児‥‥自分で行動できる遊びがいいでしょう。周りの人をまねるという意欲が強くなってきます。戸外で走る、歩く、跳ぶ、よじ登るなど、基本的な運動を取り入れた遊びがいいでしょう。

★3歳児‥‥ごっこ遊びや、自分で組み立てたり、体全体を動かす遊びがいいでしょう。

★4歳児‥‥身の回りの事ができると同時に、行動が意欲的になってきます。創意工夫のできるおもちゃや、手先に力のつく物を選びましょう。

★5歳児‥‥連合的な遊びや協同的な遊びを好み、友達と一緒に協力的に遊べるようになってきます。
ボールをついたり、二輪車に乗ることができるようになってきますので、おもちゃは遊びの中で子どもの体の発達のために望ましい条件をつくる道具として考えていきましょう。

隨林寺保育園 園長 戸津川聖信

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