2007年9月
遊び
 子どもを伸ばす

●おもちゃ事情
現在の日本では、子どもの周りは、おもちゃで溢れています。初めての子どもだったり、孫だったりするとなおさら、保護者の方が嬉しくて、ついつい買ってしまうことも。しかし、今のおもちゃは、それ自体で遊びが完結してしまうものが多く、「想像」や「創造」をすることができず、遊びを発展させられません。
本来、子どもは遊びの天才。大人が考えつかない、すばらしい才能をもっています。できるだけシンプルで、いくつになっても、考え方・使い方次第で何にでも変化させられる物を選んであげましょう。

●保育園での遊び

日頃から、身の回りにある様々な材料・用具を使い、自然物、季節感の感じられる物を用いて、発達に応じた保育をしています。例えば、お散歩先でドングリや木の葉、松ぼっくりを拾い集めてきた2歳児たちについて言えば、それらを並べたり、お皿に入れたり、移し替えたり、コマにしたり、穴を見つけて紐を通したり、木の葉では焼き芋ごっこまでしていました。先生が教えなくても、楽しそうに次々と遊びを展開します。2歳児ですから、ごっこ遊びが中心ですが、年齢が変われば、また、それに応じた遊びを見つけていきます。

●子どもの力の引き出し方

子どもの可能性は、「想像」と「創造」から生まれます。紙1枚からでも、無数の遊びを作ることができるのです。丸めたり、音を出したり、穴を空けて覗いたり、折ってみたり、ちぎり絵にしてみたり…。幼児期は無限の可能性を秘めています。様々な場面において、「ねえ、これで何ができる?」「何しようか?」などと声をかけ、一緒に遊びを膨らませながら、子どもの想像力を膨らませてあげましょう。

永興保育園 園長 後藤良博

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